忘れられた騎手『大西騎手』
「忘れられた騎手」と呼ばれていた大西騎手、目立つような性格ではなく、年間騎乗数は200以下という騎手でした。
しかしこの騎手が、サニーブライアンとの出会いで一気に有名になり、クラシック戦を制し、安定した勝ち星を毎年重ねていくことになるのです。
大西騎手は中央で行われたGⅠレースで通算3勝しています。
その内の2勝がサニーブライアンとのコンビででしたが、最後の1勝となったのが第38回スプリンターズステークス、カルストンライトオの騎乗になります。
このレースは雨天でのレースとなりましたが、逆にそれが功を奏すのです。
ハナを切ったカルストンライトオは不良馬場であることを味方につけ逃げ切ります。
大差をつけて直線を走り抜け、他の馬を寄せ付けず、大西騎手にとっても久しぶりの中央GⅠ制覇となるのです。
皐月賞ではサニーブライアンとのコンビで人気薄ながら逃げ切り、馬にとっても大西騎手にとっても初めてのGⅠを制覇します。
そして同じコンビでダービーを制し、見事ダービージョッキーに仲間入りを果たします。
サニーブラインアンと大西騎手のコンビと言えば、誰でも逃げのレース展開を想像するでしょうが、このレースでの逃げは見事なものでした。
そして第38回スプリンターズステークスではこの逃げを思い出させるような素晴らしいレース展開をし、カルストンライトオと共に見事優勝を飾ることとなるのです。
大西騎手は2006年に引退することになりますが、このスプリンターズステークスが最後のGⅠ勝利となります。
大西騎手は中山競馬場の特性を熟知しており、その実力と馬場までも味方につけるようなレース展開はその効果を倍増し、さらに大西騎手の知名度を高めるレースとなったのです。
