逃げの仲舘

仲舘騎手の特徴と言えば逃げ。

しかも一目散に逃げる、がむしゃらな逃げが魅力ではないでしょうか。

ツインターボとコンビでの大逃げは、仲舘騎手が有名になるきっけとなったレースではないでしょうか。

中央の活躍より地方競馬での活躍が多かった仲舘騎手。

地方でのリーディングを毎年獲得し「裏開催の帝王」とも呼ばれたようです。

裏開催では必然的に若手騎手が多くなりますが、それらの騎手を相手に、馬脚の質にかかわらず強気な逃げを見せ、安定した結果を出していくスタイルがこの仲舘騎手のレースの進め方でした。

しかしながらここ近年では、当時の「逃げの仲舘」を期待するファンにとっては、期待外れのレース展開を見せていたのです。

しかし2007年に開催された第41回スプリンターズステークスでは、アストンマーチャンに騎乗し、ファンの脳裏に焼き付いている「逃げの中舘」ならではのレース展開を見せてくれるのです。

このレースは不良馬場の中で行われ、ローエングリーンを抑えます。

そしてハナを切ると同時に、そのまま一気に逃げ出します。

第4コーナーを回るところで差をつけ、直線も失速することなく圧倒的な速さで逃げ切り、見事優勝を勝ち取ります。

さらにこのレースでは牝馬3歳でのGⅠタイトル獲得となり、仲舘選手にとっては約15年ぶり、ヒシアマゾン以来のGⅠタイトル制覇をもたらすことになったのです。

実はこの馬は走りに特徴があり、脚の回転数でスピードを稼ぐ「ピッチ走法」と言われる走りをしていました。

それが不良馬場と相性がよく結果に結びいた、と言われていますが、やはり仲舘騎手の手腕でもある逃げが見事な展開を見せたのでしょう。

スプリント戦でありながら近年では珍しい、印象に残る好逃げ切りレースとなったのです。

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